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心残りな現場。

少し前ですが、現場で失敗をしてしまいました。

失敗というのは「色」です。

お客さんに、どの色がいいですか?ってよく相談されますが、そのお客さんもやはり相談してくれたので、アドバイスをしました。

その家の外壁は、碁盤の目の様に、縦横に、飾りのような板が張ってある、オシャレな家です。

お客さんは、ツートンカラーをご希望でしたので、1階と2階を色分けし、上が白っぽい色、下がタイルに合わせて濃いベージュ、をお勧めしました。何度もやっている間違いのない組み合わせです。

でも、お客さんには選んだ色があり、それは非常に相性の悪い組み合わせでした。また、上下で色分けをするのではなく、凝った色分けが希望でした。横から見て「凹」や「凸」の形に見えたりする、不思議な色分けです。

勿論、反対しました。「必ず失敗し、後悔する」と伝えました。が、ちょっと否定しすぎたのか、逆に頑なになってしまい、指定どおりの色と色分けで塗りました。

結果、可笑しなデザインの家になってしまい、近隣住民から「個性的ですね」「変わってるね」という声をかけられました。

お客さんは、複雑な表情で「まぁ、これはこれで・・・」と平静を装っている風でしたが、やはり少し、後悔をしているようでした。

防水面や機能面には何の問題もありません。ですが、見た目というのも大事な要素ですので、良い仕事が出来たとは思えていない、心残りな現場です。もう少し上手に話が出来れば、別の結果になっていたかもしれない・・・。

10年後の塗り替えが楽しみで仕方がありません。きっと、お客さんも。

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※プライバシーの都合上、写真は載せられません。

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